逆に後払いでOKと言っていた二番札の業者は、二八万円ちょうどに値下げすると答えてくれた。決定である。ただしこれらを発注してしまうと、予算は二二万円しか残らない計算だ。新品のソファセットを買うにしても、ディスカウントストアでしか買えない予算だ。リゾートまで来て、安物の家具に座るのでは、ちょっと悲しすぎるだろう。なにか良い知恵はないものだろうか。実は今回のエクステリア大改装に合わせて、古いソファを処分する話がまとまっていた。
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マンションが建った当初から備えつけられていた品物だ。さすがに二四年前の品物なので、古ぼけて表面も荒れており、お客さんに座ってもらう雰囲気ではない。今は工事の現場事務所に置かれていて、作業の人たちが座るのに使われている。工事が終われば粗大ゴミとして処分される運命だった。「これ、使えるんじゃないの?」工事の打ち合わせ時に座っていた一人の理事が言ったのだ。たしかに古ぼけてはいるか、柔らかく、座り心地は悪くない。捨てるとなると、粗大ゴミの処分料もかさむだろう。なんとか活用できないものだろうか。新築でリゾートマンションを分譲する時には、ラウンジこそが建物の顔だ。建物の雰囲気を盛り上げるために、分譲業者は良い家具を備えつけていたことだろう。今では、とても改築後のラウンジに置けるような状態のソファではないが、もしかすると簡単に捨ててしまうのがもったいない品物かも知れないのだ。これを、新しく購入する大型スツールと同じ表皮、同じ色で張り替えれば、家具全体のイメージが統一できる。修理すれば、また何十年開か使えるのではないかと考えたのである。張り替え作業も、もちろん相見積もりだ。相見積もりは、私のいつもの方法で行った。見積もりをするために必要な条件は、事前にすべて紙に書き出しておく。幸い、どういう表皮を使うかについては、すでに建築士が決定してくれている。見積もりに必要な情報は、個数も寸法も、表皮のメーカー名と品番も指定してあるからだ。