「厳しい指導」とは、「投資家の厳しい要求に基づいた指導」であり、それは、主幹事証券会社の指導の本質とも言えます。公開準備段階で厳しく指導を受けることは会社にとり大変な負担です。しかし、株式公開後、適正な情報開示やIR活動、さらにはM&Aなどを行う上で、有効な準備作業となります。「親切な指導」とは、必ずしも「厳しい指導」の対極ではありません。「厳しい指導」こそが、会社にとって「親切な指導」となることもあり、また、同じ指導でも会社側のとらえ方によって判断は異なるからです。ただし、「親切な指導」は、時に会社とって「甘い指導」となり、公開準備作業はスムーズでも、公開直前段階や公開後に苦労する可能性があります。会社が公開準備をうまく進めるためには、主幹事証券会社の指導のみに頼らず、できれば客観的立場から複数の意見が人手可能な関係を構築しておきたいものです。