わざわざ断るまでもないが、住宅展示場派というのは住宅展示場に展示してある住宅を買って住む人々のことである。住宅展示場に展示してあるような住宅を、かつてはプレハブ住宅と呼んだ。プレハブ工法で作られるがゆえに安価であり、そして工期が短いということがそれらのプレハブ住宅の謳文句だった。その時代ならばさしずめこの派はプレハブ派だったろう。しかし、今日、展示場に並んでいるような家をプレハブと呼ぶ人は少なくなりつつある。
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プレハブだということ、すなわち構法が合理的だということは、今日ではこれらの住宅のセールスポイントの、ほんの一部にすぎない。構法の合理性、外観のイメージから、プランニングが連想させる内部での生活まで、それらをすべてひっくるめた商品イメージの全体で、この種の住宅は勝負している。それゆえこれらはプレハブ住宅、あるいは工業化住宅というよりは、商品化住宅と呼んだ方がふさわしいかもしれない。ただし一方ですべての住宅が商品化しているという批評があり、商品住宅派という用語はその意味で誤解を招きやすい。そこで今回は誤解の起きようのない住宅展示場派という名称になったわけである。住宅展示場派はハビタ派よりやや上の年齢層に属する。ただし彼らがハビタ派と最も異なるのは、展示場派の住宅が、基本的に持ち家であるという事実である。